三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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布団をめくる音と、ヒタヒタと警戒そうにこちらに近づいてくる足音がエリオットくんが起きてしまった事を物語っていて、僕は少し申し訳無さそうに
「あっ.....エリオットくん、起きちゃった...?ごめんよ」
と謝って。せめてエリオットくんだけでもゆっくり眠っていて貰いたかったのに...起こしてしまった。あのノックしてきた人のせいだ、全く。
「....わかんない...なんだろこの手紙...少しイタリア語に似てるけど...なんか違う要な気がするし...ラテン語...?なのかも。かと言って僕イタリア語出来ないから決めつけるのできないけど」
イタリア語も出来ないからなんとも言えないけど、少なくともキリル文字も、英語のようにイントネーション表記も無いから、ラテン語である可能性が高いかも知れない。
(ラテン語って今じゃどこも使ってない言語じゃん。イタズラだとしても、してきた人は結構博識、若しくはわざわざ辞書を引いてこれを書いてくれたって事だ。)
「でもこれが本当にラテン語だったらさ、これ書いた人って相当すごいねぇ。この手紙ってあの二人がくれたのかな、ほら、今日絡んできたグレイソンくんとブライアンくん。」
僕は疑いを掛けているあの二人の名前を出してみて
「でも仮にもさ、あの二人だとしてもさ、こんな深夜...いや、早朝に押しかけてくるなんてねぇ」
廊下を見渡すエリオットくんの方に向き、はぁ...と溜息を漏らし。
さすがにあの二人もそこまで非常識だとは思えない。まぁあの二人の事をよく知らないが、少なくとも嫌がらせなら普通にみんなが起きている時、朝か昼やる方が自分の睡眠時間削らなくても済むはずだろ?こんな真夜中にやるって、相当僕に恨みがあるのかな?心当たりが無いんだけどなぁ
「あ、ねぇこの羽さ、なんの羽かな...フクロウってこんな羽なのかな..」
僕はそっと落ちていた白い羽根をじっと見てみたら、エリオットくんにも見せるように差し出して
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