ホグワーツにて、貴方と共に。(〆）

「いやぁ...なんで僕が恨まれたんだろう...僕あの子になんかしたっけ...今さっき名前知ったばっかりだし、理不尽だなぁ。これは困ったねぇ～...敵よりもお友達が欲しいのに」
うーんっと顎に手を当て、考える仕草を見せて。
(確かに、理由は分からないが、なんかグレイソンくんに恨まれた今、多分ブライアンくん以外にも元気な生徒達でも掻き集めて、絡まれそうだなぁ。しかもそんな自信満々に人の秘密を暴くとか大きな口を叩ける様な子、中々居ないと思う。まさかどこか宛があったり...?記者の親戚が居るのだとか...だったら不味いかもしれない。...平穏な日々を暮らしたいんだけど、一筋縄では行かないようだ。一人の敵を作るより1人の友を作った方が断然良い、何とかグレイソンくんと仲良くなれないかなぁ...)
「それより、グレイソンくん、性格どうこうの前にすごい度胸ある子だったね！僕そういう子とかすき！！あの子とは是非仲良くなりたいかも！」
僕は、この選択が後に更にグレイソンくんの殺意を倍増させる事だと知らずに、グレイソンくんと仲良くなる為に策を練ろうと決心し、目を輝かせてはそういった。たとえ冤罪を被せて来ようとしてきたとして、出会いが最悪だとしても、何とか上手く立ち回ればきっと出来る。
「エリオットくんもお疲れ様！...あら？寒いの？」
背中を叩かれ、湯冷めで寒いと言い、早く部屋に戻ろうと提案するエリオットくんに僕は羽織ってたカーディガンを脱ぎ、
「ん！これでも着てて！風邪ひかない様にね！早く戻ろっか！」
と彼に半端押し付ける様に渡して。
(シャワールームから部屋までの距離は、遠くも近くもない。まぁ、それまでに油断してずっと体を冷やしてると風邪ひきやすい。僕は寒さに慣れてるから別に良いとして、相手は坊っちゃんだ。坊ちゃんに向けての偏見だが、体弱いという事もありえなく無いし、些細な気配りをして居た方が絶対メリットがあるだろう。)
ぎゅっと袖を掴み、シャワールームから出ようと、出口を指さしては、そのまま手を引いてシャワールームの外にでようとし