三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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エリオットくんが僕を庇ってきたのか、そういうと、そばかすくんはエリオットくんを
『違うね!ブライアンを転ばせたのは確かにクレスウェルだ!君の言う通り。ブライアンは確かに体型がデカいし、すぐ簡単にカツアゲされ無さそうだし、狙うなら君なんだけど、貧乏人の癖に組み分けの儀式に魔法を使えるぐらい脳みそ少しでも使える野郎なら、カツアゲする相手は、すぐに消されそうなセントリックよりも、そこそこな金持ち家庭のブライアンぐらいが理想的で選ぶだろ!』
と、そうやって反論して、僕は少し考えるように俯き
(確かに一理ある...かも...?いやでも、もし僕がカツアゲするなら、確かにエリオットくんよりも控えめで、立場弱そうなやつを選ぶ。でもカツアゲするなら金持ちは選ばないかなぁ...自分より少し上か、若しくはそこまで金持ってない凡人を選んでやると思う。金持ちは金持ってるけど、反撃される時は痛いっちゃ痛いと思うしねぇ...)
そう考えているとエリオットくんは僕に罪なすり付けて来るそばかすくんを知ってるのかと聞かれ
「んーん、知らないよ。そもそもお友達なんてエリオットくん以外とはまだ作ってないもん。それよりさっきから貧乏人貧乏人って...そっちは僕のこと知ってるの?君の名前は?」
僕は首を横に振ってそうエリオットくんに答えては、そばかすくんに僕の事を知ってるのかと振ってみる。
(貧乏人って事は当たってるが...この子は誰だか知らない。もし僕だけが彼を知らなくて、彼だけは僕の事を知っているなら非常に不味い。彼は何なんだ?冤罪事件の遺族?それとも、家族には父さんの元従業員が居るのか?あるいは、父さんを冤罪事件に巻き込んだりした奴か...?まだまだ可能性はいっぱいある、今は動揺を見せずに平然と振る舞わなければ)
『いーや?全然知らないね!ただその安っぽい服を見れば一目瞭然さ!その古くさいシャツを見れば誰でもお前が貧乏だって事、わかるだろう!!そして俺はマシュー、マシュー・グレイソンだ!よく覚えておくことだな!』
グレイソンくんは謎に自信に満ちた返答をすれば、周囲の人たちに目を向け、まるで勝ち誇った様な表情でこちらを見てきた。なんとなくだが、僕は少しほっとした
(良かった..この子は何も知らなくて知らなくてよかった...じゃなければどうやって人違いだと誤魔化すか考えないといけない以前に、こんな大衆の前で暴露される所だったよ。噂が一回でも広まれば、取り返しは難しいからね...)
すると、ブライアンくんは突然何がなんだかわから無い、まるで論理がなってないことを言い出して、周囲は困惑でザワザワとしだし、エリオットくんは彼にもう黙れといった。
まぁ多分どうしてもエリオットくんを悪者に仕立てあげたいつもりでグレイソンくんを便乗した様だね。まぁ、むしろ更なる混乱しか招いてないけど。
『...チッ』
ブライアンくんの滅茶苦茶な言葉に誰かが舌打ちをした。まぁ、グレイソンくんだって事は凡そ予想つくだろうな。せっかく補って言ったのに、滅茶苦茶にされたんだからイラつくのは不思議じゃない。
『...ブライアン、転んですごく混乱してるんだな。でもちょっと黙ってな?俺が何とかするから』
って顔がひきつって、怒ってることを必死に隠す様な微妙に優しい、わざとらしい声を彼に向けた。エリオットくんのみならず、仲間?であるグレイソンくんにまで黙れと怒られたブライアンくんは、あからさまにしょげたように見える。
「多分周りも薄々...て言うかもう僕たちが押してない事を分かってると思うし、ブライアンくんも自爆したから、グレイソンくんももう諦めなよ。これ以上嘘つくと困るのそっちじゃない?明日学校早いし、早く寝たいんだけど...」
何だか展開に飽きてきて、馬鹿馬鹿しくなってきて、僕は帰っていいかグレイソンくんに聞いてみたら、彼は鋭く睨みつけてきた。
『そうやって言い訳して逃げるんだろ!!』
と彼は僕に怒鳴りつけてきて僕は、まだやるのか...と呆れたように溜息をついて
「いや逃げるも何も...事実だし...」
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