三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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「っふっ..ふふふっ、..そうだね..っ!絵に書いた様なチンピラのド定番スタイルだぁっ!!いやぁこんな所で見れるなんて凄いな!」
家を焼かれてからはロンドンの貧民街で過ごしていたが、こんなチンピラのイメージ通りド定番なカツアゲ方をする人を見なかった。いやぁまさか、こんな所で、こんな形で、見れるとは思って無くて、歓喜を示し手を叩いた。
周りは徐々に騒動を聞きつけた野次馬達が集まってきて、僕は自爆したブランケットくんことブライアンくんを笑っていたら、エリオットくんは彼に嫌味を言って、こちらに振り向き、部屋に戻ろうと提案して来た。僕はちらっとブライアンくんを見て見たら、ブライアンくんは悔しそうにエリオットくんを睨みつけていた。無意味だとわかっててもそうやって敵意剥き出しになるなんて...馬鹿だなぁ!まぁ、面白いからいいけど。
「ん!そうだね!初日に風邪ひいたら大変!そろそろいこっk」
『ちょっと待った!!!』
僕はエリオットくんの提案に乗って、一緒に部屋に戻ろうかなと思って答えようとしたら、僕はまた言葉を遮られてしまった。声がする方に、何事かと振り向いて見たらそこには茶髪で、白い肌、顔にそばかすがある少年が、僕にすごい形相で睨みつけては指差し、
『俺は見たんだぞ!!!とぼけてもむだだ!!お前がブライアンを押したんだろ!!』
「...?????」
周りの視線が僕に集中し出して、僕はまさかこんな小さなことで自分に濡れ衣を着させてくる阿呆がいると思わなくて思わず困惑な表情で数秒フリーズし、チラチラと周りを見てみたら、恐る恐る自分に指差し
「....え...?僕...?」
困惑を隠せず、首をかしげ聞いてみたら
『そうだね!お前だ!良くもブライアンに酷いことしたね!!これだから貧乏人は嫌いなんだ、どうせまた横暴で意地汚い手を使ってブライアンから金を巻きとるつもりだろ!ブライアンがいい家庭育ちだからってな!』
彼はハッと僕を嘲笑ったと思えば、鋭い目で僕を見据えた。
(流石に...今僕に罪なすり付けるの無理があるのでは...?いや、でもブライアンくんが転んだ時を見て、聞いた人は他に誰がいた?...近くの個室は全部開いてたし、エリオットくんとブライアンくんを除けば、彼しかいない。つまり冤罪の証人になれる人はエリオットくんだけって事だ。なるほど、ある意味無謀ではないな。)
僕は思わず、ほう...と感心で、そばかすの子の方を見た。
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