三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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エリオットくんの表情を見て、先程まで顔を引き攣る程度だったが、僕までつられて口を覆ってはこう言い
「う、うーん...やっぱりイメージの問題かな...なんかこう..さ?薬って変な材料多いって...イメージじゃん?普通のいつも食べる料理だと別にそういうのいらないから..じゃないかな..んんんこんな変な話題やめよやめよ!気分を悪くにしかならない!」
元はと言えば僕が振った話題だけど、エリオットくんのみならず、僕自身までダメージが来るとか馬鹿の極み。別にエリオットくんをそういう気分にさせたくて言った訳じゃないけど、何らかのダメージ受けるなら、自分じゃない誰かの方がいいって誰でも思うでしょ...?他人事で済ませられるし。
「包丁は勝手に暴走しないさ。魔法具じゃないし、燃料で動くマグルの機械でも無いしね!そこら辺はまぁ多分安心!」
僕は先程の話題を忘れる為に、引きつった顔でヘラりと笑ってエリオットくんに告げ
「ポリジュースは飲んだ事ないから、分かんないから、なんとも言えないけど...砂糖入れればマシになるの..?お砂糖いっぱい入れて、食感が砂糖でジャリジャリになっても美味しく飲める自信が無いや....」
(ポリジュースは知っているが、飲んだことは無い。まぁ薬なんだから美味しくないのは当然と言えるだろうな、元から薬は嫌いなんだから、ポリジュース、いつか飲みたいとは思わないけど...学校で飲まないと行けない行事とかあったらやだなぁ...薬だから砂糖のミルクも入れられないしね...)
僕は顔を、明らかに嫌そうに顰めてそう言い
「うんうん!!!さすがエリオットくん!良く分かってる!クィディッチもカッコイイよね!マグルでも似たようなラグビーとかあるって聞いたし、一回見たことあるけど、やっぱり空を飛びながらのクィディッチの方が高難易度で、凄いと思うんだ!ラグビーも悪くは無いけど!」
ラグビーの動画は見た事ある、みんな強くてカッコイイし、その屈強な体にも凄く憧れを感じる。けれど、空を全速で飛び回りながら、ラグビーの様に互いを押し合う...とっても高難易度なスポーツだが、その分全て達成出来るのをすごく感じる。クィディッチはマグルで放映されないから、動画とか無いけど、書物から見て見たら結構興味が湧いた。写真でしか見れないけど、みんなとても輝いて見えた。いつか僕にも出来るといいな。
「決闘クラブって確か一対一だっけ..?いや二対二もあったよね...!入れたら一緒に戦ってみたいな!」
熱意を持っていっぱい喋ってくれるエリオットくん、ぼっちゃまでもこれ程に興味あったとは結構驚き。金持ちの子ってあまり動きたがらないイメージで、個人の偏見と違っても、別に嫌とは思わない、寧ろ嬉しい!だってこんなに楽しく喋ってくれるから!
「!あっ、ほんとだ!もうそんな時間か!でもありがとう!とても楽しいよ!まさかそっちも同じ趣味持っててくれたなんて思わなかったや!えへへっ!僕は先にお風呂入ってくるかな!」
眉を下げて申し訳無さそうにするエリオットくんを見て、クスッと笑えば、ぎゅっとハグして
「気にしないで!また明日いっぱいお話しよ!時間はたーっぷりあるんだから!」
と後頭部を優しく撫でてから離し、着替えを持って浴室に行こうとし
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