三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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「まさか、行き方を知らないのか?」
訝しげに見てくる彼をこちらも首を傾げて見ていたが、一つの可能性に行きあたって口にしてみる。特定の柱を通れば9と4分の3番線に行ける、純血家系でなくとも当然のことを知らない者がいるとは思いもよらず、しかし同級生を放置することはできずにふーっと溜め息を吐けば、堂々とした足取りで柱と距離を取った正面に向き合って。
「仕方がないな、このエリオット・セントリックが直々に教えてあげよう!……と言っても、走って飛び込むだけなのだが、な!君もついてこい!」
口で説明するよりも実際に見せた方が早いと判断して、名を名乗るがいなや返答を待たずにカートごと勢いよく柱へと駆け出して。
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