三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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「ケーキ!確かにそうやって見てみたら見えなくもないかも!エリオットくんは想像力豊かだね!それより、ケーキかぁ....いいなぁ...こういう綺麗なケーキ作ってみたいな...ホグワーツって台所借りられるかなぁ..」
(最後にケーキを口にしたのは確かシャーロットの誕生日だったな...シャーロットにサプライズする為に母さんと一緒に作ったっけ。懐かしいな...)
料理やデザート作りが得意とは言えないが、母さんと一緒に作る事はとっても楽しかった。魔法が使えない僕達は、マグルのやり方で作るしかないし、時間もすごくかかった。だけれどその分だけ、完成した時の達成感は凄まじかった。もしこの学校で台所が借りられるのなら、いつかもう一度焼いてみたいものだな。ちらっとエリオットくんの方に向けば、彼は穏やかな表情で微笑んでいた。
(甘い物が嫌いな子はきっといるけど、この子なら多分好きそうかも...一人で作るって虚しいし、そうだ!エリオットくん誘えばいいじゃん!)
「...ねね!エリオットくんってケーキ作りに興味無い?魔法でパパーッと作るんじゃなくて、マグル式でやるつもりなんだけどさぁ!もし台所借りれそうで、材料も揃えれた時一緒にやってみない?!」
わざわざ面倒な、マグルの方法でやるなんて馬鹿だろうと笑われるかもしれないけど、マグル式でしか体験出来ない楽しさって物があるんだ!僕は期待の眼差しを彼に向け、そう興奮気味に問いかけ
「え!ほんと!?どれどれ..?ほんとだ!飛行訓練!いいねいいね!僕も飛行訓練凄い楽しみなんだ!!すごい分かるよその気持ち!なんかスッキリ晴れてる綺麗な空ほど飛びたくなるよね!!」
僕はエリオットくんの時間割を覗いて見れば、嬉しそうに手を合わせて。
(あー...でも、明日魔法史もあるのか...)
時間割に魔法史という3文字が書かれているのに気づくと、若干テンション下がってしまう。
(マグルの歴史書開いて偉人の顔見て、『全員顔似てるし全員禿げてるぅ!』としか思わなくて、読んでいくにつれて眠くなる僕に、魔法史なんか手に負えるか?難しいと思う)
「でも魔法史もあるのかぁ...」
僕は顔を顰め、小さくため息をついて
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