匿名さん 2022-02-20 20:09:07 |
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「…ね、みんなには言わないで。」
(相手の話し方からして全て本心なのだろう。ならばこちらも本心で話さなくてはと少し不安げにそう呟いてはちらりと相手を見上げて。何度でも付き合うと言ってくれた彼女にはこの先もこういった失態を見られてしまうんだろうな、と苦笑しながらも何故か嫌な気持ちなせず、すみません、なんて言われる必要も無いのにどうして謝るのかと言いたげに首を傾げ。現にただ素直になれないだけで嫌な気持ちは無いに等しい。もちろん見られたくない場面をみられてはいるのだが、)
「君が謝ることじゃない。…僕の力不足だ、」
(ふるふると首を横に振っては再び目を閉じて呪文を唱え。じわっと手足の先が痺れるのを感じればそっと目を開けてみる。見慣れた大きさの箒に、自分より幾分も小さい相手。地面が遠くにある。人間に擬態することに成功したと気づけば「ほら、元通りだ。…驚かせて悪かったな。」もごもごとだが詫びを返し眼鏡を押し上げて、崩れてしまっている前髪を乱雑に撫でつけ)
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