案内人 2022-02-11 21:17:16 |
通報 |
>ロキ( >14)
なら、外が見える窓際がいいわ。それにしてもすごいわね、自律人形だなんて初めて見た。
( 彼女が知覚した一瞬、彼の表情が冷めた気がするがすぐにニコニコ笑顔に戻ったので気のせいかと思い突っ込むようなことはせず、大人しく彼についていけばパレードの類の催し物が開催されている真っ只中のように風船等が飾り付けられた街並みに、上流階級が好む煌びやかなパーティとはまた違った趣の華やかさに心が踊る。己は足を運ぶことを許されなかった町のお祭りに憧れたこともあるぐらいには夢見がちな節もあったため、言葉には出さないもののキラキラと光が点った瞳で周囲をキョロキョロと見渡して。やがて辿り着いたそこでは操り手のいない人形たちが店内を回っていた。風変わり、しかしファンシーランドでは当たり前なのであろうそれらに感嘆しつつ、そっと視線を巡らせると日当たりの良い窓際の席を指定する。シックで落ち着いた内装はそれだけでも心を安らげてくれるようで、心地が良い。椅子をそっと引いて座ればすぐにメニュー板を手に取り、パラパラと捲って絡繰人形に注文を伝え。気に入りの紅茶とともに軽く腹を満たしてくれるものが欲しくなれば顔に影を降らした髪の束を避けつつゆったりと頬杖をつきながら、彼に笑いかけて。戯曲の登場人物の如き風体の彼ならば、紅茶にはどんなものを合わせようとするのかという興味からお勧めを尋ねる。彼女に馴染みのある菓子から知らない菓子、財閥令嬢だからといって特に高価なものにこだわりがあるわけでもなく、また好き嫌いのない彼女はなにを勧めたとしても喜ぶだろう。)
アールグレイを一杯いただけるかしら。そしてロキ、なにかオススメのデザートはある?洒落ている貴方のセンスに折角なら任せてみたいわ。
トピック検索 |