門番 2022-01-22 17:59:35 |
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>68 女王様
(女王の許可が下りると間もなく、槍を持った兵士数人に取り囲まれる。少しでも粗相をしたら斬ると言わんばかりの緊張感を漂わせている彼らだったが、胴体がトランプで出来ているためか道化じみた滑稽さを纏っている。しかし本人たちは至って真剣な様子であり、笑える場面でないことは一瞬で理解でき。背筋をピンと伸ばし、極力マナーを守った歩き方で謁見の間まで進んでいった。親から叩きこまれたマナーを有難いと思ったのは、これが初めてだろうか。そんなことを考えていると、城の中でも一段ときらびやかな一間に着き。兵士に「止まれ」と命令されれば、目の前には玉座に腰掛ける女王の姿があった。煌めくシャンデリアに眩しさを覚えながらも、スカートの裾を摘まみカーテシ―をして)
ご機嫌麗しゅう、女王様。お会いできて嬉しく思います。この国について知りたいことがあり、こちらへと参りました。
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