門番 2022-01-22 17:59:35 |
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>61 鴉さん
ありがとうございました。
(飛び去って行く彼に一礼した頃には、その姿はもう見えなくなっており。城に向かって足を進めていくと、風化の始まる廃墟と黒ずんだ血痕しかない世界に彩りが増えていく。白や赤に塗られた薔薇と緑の蔦で出来た生垣の先には、国で一番といっても過言ではない大きさの建物があった。塗られた漆喰にひび割れや剥がれはなく、建物の造りも豪華絢爛と言って差し支えない。一目で城だと判断できたものの、城を訪れたことなど無く若干戸惑い。しばらく城の周囲を歩き回っていると、小さな鐘から紐が吊るされているのに気づいた。呼び鈴のようなものかと考え紐を引くと、カランカランと澄んだ音を立てて鐘は鳴る。その後城の前で一礼し、要件を述べて)
初めまして女王陛下。私はヴァローナ・ファーガスと申します。女王様にお聞きしたいことがあり、こちらに参りました。
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