門番 2022-01-22 17:59:35 |
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>57 アイザック
まさか、邪魔だなんて。ずーっといてくれるの、ボクは大歓迎!
( 楽しげな笑みにこくこくと頷いて答える。随分幼くて愛らしいアリスが迷い込んだものだ。己はドジしてばかりで見習うような存在ではないが、なんとなくお姉さんのような気持ちになって胸を張ってみせる。辺りを見て回る彼を見守るものの、兎に変身していては視界に入ることはできないのだと気付いたのは、彼と目が合ってから。気付いてくれて良かったと胸を撫で下ろし。しかしながら、そもそも人間の姿の己と今の姿の己が同一であると通じているのだろうか。ここが不思議の国であって、元いたはずの世界ではないと示すための演出。間の悪いせいで上手くいかなかった気もするが、そんなことには慣れっこ。非常事態が日常である己には大したことがなく。すぐに切り替えてぴょこぴょこと飛び跳ねながら正体を示すように言葉を紡ぐ。耳をぴこぴこと動かしながら前足をそちらへと伸ばして。お茶が冷めてしまわないうちに会場へと連れていくこと。使命を果たすことで頭は一杯だった )
うん、兎!ボク、さっきも声掛けたんだよ!アイザックさん、触ってもいいよ。お茶会に案内したいから、抱き上げてくれる?
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