刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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アーロン・クラーク
( 今は店として営業していないバーだが、中にはウイスキーやリキュールなどの瓶が幾つも残っている。カウンターの中に入り、グラスを光に翳して汚れていない事を確認すると、カシスのリキュールを開ける。カクテルを作る準備をしながら、相手の問いには自然な雑談のように微笑を浮かべて頷いて。『_____勿論楽しいよ。人が追い詰められた時の表情が好きなんだ、最も人間的で…最も美しいだろう?』そう答えながら恍惚とした表情を浮かべる。『それに、ミラーが苦しめば警部補は自分を責める。“また守れなかった”って。…あの人のああいう顔が堪らなく好きなんだよ。俺にとってはミラーも警部補も大切だから、壊れていくところまでちゃんと見ていたい。自然な感情だろう?』そんな事を言いながらグラスの中身を混ぜていると、バーの入り口の扉が開く。息を切らせたエバンズが立っているのを見ると『…来てくれたんですね。出所して直ぐに呼びつけちゃってすみません。』と肩を竦めて笑う。政府機関で顔を合わせた時と同じく未だ隈は濃い。彼とミラーが顔を合わせるのは1週間と少しぶりくらいだろうか。『お約束通り、警部補が犯罪者になってしまう前に助けました。代わりにミラーが苦しむ羽目になったんですけどね。…まぁ座ってください、今カクテルを出しますから。』と促して。 )
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