刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( きっと相手はエバンズの事を誰よりも大切に思っていて、誰よりも幸せになって欲しいと願っている。普段から其れは感じていたけれど、少し困ったような微笑みを見て、その言葉を聞いて矢張りそうなのだと知る。彼が抱えている物が何か、極断片的にしか知らないものの相手はその傷に寄り添い続けている。『…好きな人の幸せを願うのは当然の事だよ、』と微笑んで。---味覚の異常により食が細くなってからは、当然ながら貧血のような症状が起きる事も増えていた。何か食べなければという思いはあるものの、味が分からないもの、苦味を感じるものを“食べる”という行為が苦痛で食が進まない日が続いていた。執務室で鎮痛剤を飲もうとした時、普段は何の滞りもなく薬を摂取出来るのだがこの日は何故か______喉に引っ掛かるような違和感を覚え、思わずえずきそうになる。水を飲み込み、口の中には錠剤が残ったまま。もう一度水を口に含んだものの、錠剤を飲み込もうとすると結果は同じだった。薬が飲めない事などこれまで一度も無かったと一抹の不安を抱えつつ、口の中で溶かした其れをなんとか飲み込む。しかし酷い苦味が残り、急に気分の悪さを感じて部屋を出るとトイレへと向かって。個室に入り、咳き込むようにして戻してしまうと、ハンカチで口元を抑える。食事も満足に取れない状態で薬や水さえ吐いてしまっては、其れこそ飢餓状態に陥っても可笑しくない。徐々に足元が崩れていくような不安を覚えつつも、軽く水で口を濯いでから執務室へと戻り。 )
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