刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 薬を所望されれば直ぐに頷き寝室を出ようとしたのだが。それよりも先に風の音に混じり窓の外で何かの倒れる音が鳴り、同時に横になっている相手の唇からは発作を示す不安定に乱れた呼吸が漏れた。「!、エバ__、」不味いと咄嗟に相手の名前を呼ぼうとしたのだが、頭を押える仕種に数秒前の遣り取りを思い出し言葉は止まる。相手が今“音”に反応しているのは間違い無く、それが頭痛や発作に繋がってしまったのもほぼ確定だろう。しかしながら外の天気が一瞬にして回復する筈も無く、完全防音では無いこの部屋の中で、周囲の音を完璧に遮断する事は不可能なのだ。加えて発作中は薬を飲む事も出来ないだろう。先ずはどうにか落ち着かせなければならないと静かに近付き、驚かせない様にベッドの端に座り。それから足元にある掛け布団を持ち上げ徐に相手の頭から爪先までを覆う様に掛ける。こんな事で音の遮断が出来るとは思わないが、何かが変われば良いとの思いだった。「…大丈夫、大丈夫、」と、殆ど囁き声に近い声量でゆっくりと繰り返しながら、掛け布団の上から相手の背中を擦り続けて )
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