刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 台風の直撃に備え今から準備を、と警告を促す気象予報士の言葉を聞きながらマグカップの底の紅を飲み干したその時。寝室の扉が開き目を覚ました相手の声が聞こえれば頭を其方に「おはようございます。」と微笑んで。普段ならば飲み物を淹れた後相手が座るのはソファ。けれど今日は何故か角度的にテレビも見辛いだろうダイニングテーブルの椅子で、その本来気にする事も無い些細な変化に一瞬不思議そうに目を瞬かせたのだが。此方が疑問を投げ掛ける前に再び強い風が窓を叩き、自然と視線は移動する。窓を見詰めたまま「…台風が近付いてるんだって。予報では明後日に直撃らしいよ。」と、溜め息混じりに答え。それからを相手に向き直ると「家を出るのが億劫になる、」軽く肩を竦めつつ、中身の無くなったマグカップをシンクで濯いで )
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