刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( アンバーと相手の機嫌の話をし、折を見て様子を確認しようとしていた矢先。警部補専用執務室の扉が開き鞄を持った相手が出て来れば、身構えた署員達数名を筆頭にフロア内が一度わかり易い程に静まった。続けてデスクに置いたスマートフォンがメールの受信を知らせ、見れば普段よりも随分と早い帰宅を示す文面が。鎮静剤の効果で調子の悪さはかなり軽減されている中、仕事人間の相手がこんな早く帰ると言う事は矢張り副作用が大きく影響しているに違いない。そのメールに返信する事無くノートパソコンの電源を落とすと、カーディガンと鞄を引っ掴み、隣のアンバーに挨拶をして小走りに刑事課フロアを出て。___「…エバンズさん!、」相手の背中に声を掛けたのは署を出た所。小走りで駆け寄りその距離を縮めては「帰る頃になった。」さも当たり前の様に微笑んだ後「先に寄りたい所があるからちょっと付き合って。」と。___相手を助手席に乗せ車を走らせたのは街を抜けた静かな道。この道を以前も通った事はあるがその時はまだ昼間だった筈。やがて到着したのは相手の記憶にもあるだろう数回訪れた事のある海。昼間の様に海の青さを感じる事は無く、夜特有の暗く冷たい雰囲気こそ漂うが、騒がしくも無いこの場所は今必要な場所の様に思えたのだ。ライトを消しエンジンを切ると隣の相手に顔を向け「…少しだけ、寄り道しない?」と既に目的地に到着した後ながら提案をして )
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