刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
|
通報 |
( あの時の出来事は、確りと記憶に刻まれていた。相手の問いに頷きつつ、どういう状態だったのかは説明出来ないが確かに記憶が抜け落ちていて、セシリアの事も相手の事も、あの瞬間だけは“覚えていなかった”のだと懐古する。セシリアだと名乗るアンナと顔を合わせた時、大きな幸せと安堵にも似た感情を感じた事を覚えていた。控えめに落とされた相手の問いに相手と視線を重ねると、暫し返答に迷うように間が空く。「…未だ、あまり本調子じゃない、」そう答えたのは、幾らか落ち着いているとは言え捜査に関わる前よりも体調が良くないのは分かりきっているから。同じベッドに寝ていれば、敏い相手は自分の僅かな変化や動きを察知して目を覚ますだろう。けれど其れに対して“1人で抱え込まず自分を頼って欲しい”と、常から相手が言っている事も理解していて。「……しっかり睡眠を取った方が良いんじゃないか、」と、暫しの間の後拒否ではなく相手に判断を委ねる形で返答し。 )
| トピック検索 |