刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( “以前”が何時を指すのかは想像に容易い。適当に頷き話を終わらせるでも無く、言葉少なではあるが素直に紡がれた理由にこれまた珍しさを感じつつも僅かに微笑むと「それじゃあエバンズさんのお気に入りって訳だ。」お勧めを聞いたのならてっきり前回も同じ物を頼んだのだろうと言う勝手な想像での言葉を返し。卵の鮮やかな黄色にベーコンやほうれん草の色が混ざるそれはとても美味しそうに見えるのだが、減りはとてつもなく遅い。心も身体も本調子では無い相手には普段以上に食が進まないのだろう。紡がれる捜査方針にマフィンを咀嚼しながら時折相槌を打ち、飲み込んだタイミングで口を開き。「__現場での情報整理には私が行く。それと、彼女が亡くなる数週間前からお店に来る頻度が増えたって言ってたあの男性、彼のアリバイがどうにも引っ掛かるの。並行して調べる。」殺害現場となればどうしたって遺体を思い出しそれが“別の記憶”にも繋がる。それを危惧するからこその申し出を先に、続けて容疑者としては挙がっていないが話には出た男性の詳細の調べ直しを伝えて。___口元にまで上げたカップが止まったのは気遣いを受けたから。本当にきついのは他でも無い相手自身だろうに、こんな時だってその優しさは此方に向く。カップの端に唇をつけカフェラテを一口飲んでから静かに下ろすと同時に小さく頷きつつ「…まだ大丈夫だけど、正直変な感じはしてる。知り合いだから尚更だね。…きついって言うより、亡くなったっていう実感が確りわかないのかもしれない。」鼻から抜ける様な溜め息の後、何処と無くふわふわとしている感情を吐露して )
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