刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( あの頃の自分にとっては、例え現実逃避であったとしても救いだった彼女の存在。普段であれば自分からは選ばないであろうキッシュも、些細な思い出のひとつだった。「…以前、彼女に勧めてもらった。」と、言葉少なにその理由を告げる。頼んだキッシュにはベーコンやほうれん草が使われていて卵の風味と香ばしい味わいで美味しいのだが、食はあまり進まなかった。考える程に、めぼしい容疑者さえ絞り込めていない状況に焦燥ばかりが募る。「…もう一度現場で情報を整理して…遺留品や鑑識からの検査結果を見直そう。このカフェの周辺と彼女の家の近くの監視カメラの映像に複数回映っている人物も割り出す、」今後の捜査の方針を話しつつ、また点滴の処置をして貰わなければと考える。担当医は“特例”の処置が長く続く事を良しとしていないながらも、此方の気持ちを理解し未だ協力してくれていた。相手にとってもアンナは面識のある人物。心身が疲弊していない訳が無いだろうと思えば「…きつくなったら、お前も少し休め。半休を取っても構わない、」と告げて。自分も処置の為に数時間遅く合流する事がある為、相手も必要な時は言うようにと。 )
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