刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( ___狂った呼吸を繰り返し、涙ながらに痛みに耐えた相手が意識を失う様にして眠りに落ちたのは果たしてどれ程の時間が経ってからだったのか。テーブルの上のグラスをシンクに置き、捜査書類を相手の鞄に戻してからソファに横になるその身体に起こさぬ様静かに掛け布団を掛ける。暖色の間接照明にぼんやりと照らされた相手の顔は青白く、長い睫毛の下の碧眼は閉じられた瞼により見えない。小さな小さな疑念の種は確かに心の奥底に植え付けられ、相手の顔を見詰める緑眼に揺らぎがチラつく。___ベッドに戻る事も無く床に座り込み、ソファの端に頭を乗せる体勢で何時しか浅い眠りに落ちていた。掛け布団が擦れる音と、直ぐ側で人の動く気配を感じ意識が浮上すればゆっくりと頭を上げ。果たしてそこには目を覚ました相手の姿があり、身体を支える様にサイドテーブルに掴まり立っている。「……何取る?」少しの沈黙を置いてから驚かさない様に抑えた声量でそう問い掛け、暗に座ってて欲しいと。その際視線を合わせなかったのは胸の奥で燻る何かを認識しているからか、無意識か。それは自身もわからぬ咄嗟の行動で )
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