刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 熱に浮かされ曖昧な現実の中を彷徨う相手の何処か潤んだ様にも見える碧眼に確かな安堵の色が滲んだのを見て、己はそれに安堵した。どうか__一秒でも長く悪夢では無い夢が続きますようにと、やがて寝息を立て始めた相手を見詰める瞳は慈愛と消せない切なさが宿る。明日の朝、何方かが飲めば良いだろうとサイドテーブルに置いた減る事の無かったリンゴジュースを冷蔵庫に片付けてから再び眠りに落ちたのだが。___静かだった空間に相手の苦しそうな声と身動ぎの僅かな音が響き、眠りの淵にあった意識が浮かびあがった。それと同時にハッとした様に横を見れば、鳩尾付近を握り締め痛みに耐える様に細く短い呼吸を繰り返す相手の姿がそこに在り。「…大丈夫、薬持って来るから待ってて。」熱と痛みの何方にも苦しむ相手に穏やかな時間はまるで存在しないとさえ思ってしまう状態、それを軽減出来る物は今薬しか無いのだ。小走りに寝室を出て相手の鞄から錠剤2錠と水を注いだグラスを持ち再び戻って来ると、夜中の時の様にそれらをサイドテーブルに置いた後、一度相手の頭を軽く持ち上げそこから枕を抜き取り。続いて熱を持ち、上手く力の入らぬ身体をゆっくりと起き上がらせては、先程の枕をベッドフレームと背の間に置く事で相手をそこに凭れ掛からせ「__大丈夫…痛みも熱も直ぐに無くなる、もう少しの辛抱だから。」何も大丈夫では無いとわかっていながらも、今一度その言葉を口にしつつ、相手の肩を擦りながら薬の飲める状態かを確かめる様に伺い見て )
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