刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( “次に会う事があったら”というのは、謂わば社交辞令のつもりだった。自分は未だワシントンを離れる事はせず刑事課にも戻らない。相手は相手でレイクウッドで忙しくしており、本部に応援に来たとしても顔を合わせるだけの時間があるか定かではないし、前回レイクウッドから刑事が派遣された事を思うと次の機会はそもそも暫く先だろう。また会う事があったら、その時には落ち着いて自分の気持ちを整理し、感情を打ち明ける事が出来るだろうか。先の事と割り切っているからこそ「……あぁ、待ってる。」と、素直な言葉を紡いで電話を切り。---次の日も講義の為に部屋を出る前、テーブルの上に置かれた処方薬の袋と市販の鎮痛剤の箱の中からそれぞれ錠剤を取り出し、水で流し込んだ。処方薬は効果を感じず飲まない事もあったが、気休めの為にも朝は飲むようにしている。モチベーションも何も無いに等しいのだが、此れから捜査員になる訓練生たちに対して私情を挟んだ適当な講義をする訳にもいかない。深く息を吐くとホテルの部屋を出て講義のためにアカデミーへと向かい、夕方までの複数回の座学を淡々とこなして行くだろう。 )
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