刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 自分一人では泣く事が出来なかった。どれ程苦しくても、絶望に叩き落とされても、ただ耐える事に必死で心に蓋をして、涙を流すだけの余裕が無いと言うべきか。けれど、相手が側に居る時だけは______相手が涙を流す時だけは、自然と泣く事が出来るのだ。悔しいと涙を流す相手の声を聞きながら、涙が溢れるのを感じた。「忘れている筈だったのに、些細な事で当時の記憶が蘇る…っ、動きたいのに、身体が言う事を聞かない…いつまで経っても一歩も進めない自分に、心底嫌気が差す、」事件を起こし、多くの人を絶望に突き落とした本当に責められるべき存在は一生失われ戻る事はない。その状況から、いつしかやり切れない気持ちの矛先は自分へと向くようになってしまった。葛藤を口にしながらも、紡がれるのは自分自身への嫌悪。雁字搦めになったまま、苦しいのだと訴える。長く身体の調子が優れない事は心身を消耗させ、暗い深みへと徐々に身体ごと引きずり込まれていくような感覚だった。 )
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