刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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アーロン・クラーク
( 枕元に備え付けられている時計の数字が00:00を示した事で“アナンデール事件から12年目”が終わりを迎えた。代わりに“ルーカスの命日”が訪れ結果的に相手はその何方も苦しむ事となり、クラークの負に塗れた気持ちを昂らせるには十分な結果となった訳で。__目前で苦しむ人を前にして何とも優雅に足を組み替える。手を差し伸べる事も、欲しい言葉を掛けてやる事もしない。ただ、まるで心など無いかの様に無機質な紫暗を向けるだけ。やがて“観察”に終止符を打つべく立ち上がると、枕元の間接照明の電気をOFFにし病室に再び暗闇をもたらし。『…さて、満足したので帰りますね。また会いに来ます。』静かに紡いだのは、相手が望んでいない事など関係無いとばかりの欲に忠実な言葉。苦しむ相手をそのままにさっさと病室から姿を消して。相手の様子が可笑しい事、点滴や酸素マスクが外れている事に看護師が気が付くのは、後数時間後の次なる巡回の時で )
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