刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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アーロン・クラーク
貴方こそ、俺がルーカスの兄である事を忘れないで下さいね。
( 妹の話を出した途端に纏う空気を変えるその様子が面白くて仕方が無いと再び楽しそうに笑えば、此方とてただ理由も無く相手を玩具の様に扱う悪人では無く“あの事件の遺族”だと言う事をちゃんと記憶しておけとばかりに。__車の扉を開けた本来険悪の対象になるであろうエスコートにも相手は不満を見せる事は無かった。それはそれだけ心身共に調子の悪さに蝕まれて居るという事か。ただ一言、落とされた忠告には態とらしく肩を竦めて見せ『貴方に俺を縛る権限は無いでしょ。俺は俺の行きたい所に行くまでですよ。』と何処吹く風。そうして最後に『…貴方も、ある意味では“犯罪者”ですけどね。』と、その単語の部分だけを態々聞き取りやすく、ゆっくりと口を動かし後は去っていくであろう車に軽く手を振って。__その日の夜。クラークが署に来た事を知らないミラーは約束通り相手の携帯へと電話を掛け様子を問う事とし )
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