刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 不意に玄関のチャイムが鳴ったのは午後11時を過ぎた頃。こんな時間に誰が何の用かと訝しみつつ玄関を開ければ、そこに立っていたのは飲みに行っていたはずの相手で。見るからに酔っている相手は何故か当然のように自分の家の前に立っていて、視線が重なれば律儀に夜の挨拶を。あまりに状況が飲み込めず、暫し扉を開けたまま相手を見つめ静止していたものの「______どうしてお前が此処にいる、…此処は俺の家だ。」と、ようやく口を開いて。酒を飲んでいる以上相手が自分で此処まで運転して来る事は不可能なわけで、自分でタクシーにここの住所を伝えでもしたのだろうか。家に上げれば面倒な事になるのは目に見えているのだが、酔っ払いを相手に帰れと追い払う訳にもいかない。考えた末に「……一旦上がれ、タクシーを呼んでやる。」と告げると扉を開いて。 )
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