刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 寝室の扉が開き名前を呼び掛けられた事で目を開くと、間接照明だけが灯る薄暗い中でも起きて来た相手と視線が重なる。「…起こしたか、」と尋ねつつも、相手の問いにテーブルの上に置いたグラスに視線を落とし「…少しだけな。寝付けない、」と素直に言葉を返して。相手が隣に腰を下ろすと自分も再び背凭れに身体を預ける。過去の記憶がフラッシュバックしてしまいそうな状態ではないものの、呼吸が苦しく倦怠感がある為に身体が辛い。休みたいと身体は渇望しているのに寝付けない事もストレスで、暫し目を閉じていたもののグラスに残っていたワインを飲み干してから深く息を吐き出して。無理矢理身体を動かす為に打った薬は不調を覆い隠し日中の助けになるが、薬が切れてからの身体に不眠のような症状を引き起こしていた。隣の相手の肩に頭を寄せると軽く目を閉じて。 )
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