刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( ふいに部屋に響いた電話の音。遅かれ早かれ自分を探しに母親がこの場所になんらかのアプローチを掛けて来る事は想定済みだったのだろう、エミの意を決した言葉に暫し沈黙を落とす。所謂“囮役”を彼女に担って貰うとすれば少なからず危険だってある訳で、果たしてそれを肯定しても良いものか。「……」重なったエミの瞳は不安では無く母親に罪を償って欲しいと言う気持ちと、未来を見て歩きだそうとする光が見えた気がした。だからだろうか。一度隣に立つ相手と目配せをしてからエミに視線を向ける。「…危害は加えさせないと約束します。」小さく頭を縦に動かす事で彼女の案を受け入れては、少なからず身の危険を感じるだろう心を少しでも安心させるようにそう告げて。エミの祖母に頭を下げ3人で車に乗り込めばロレインの居るホテルへと車を走らせて )
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