刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 3日間仕事からも離れて療養した事で、ずっと張り詰めていた気まで緩んでいるのかもしれない。薄い緑色の瞳を持つ人など大勢居る。感傷的になるなと言うのは日頃から自分に言い聞かせている事で、程無く相手から視線を外して。---気付けば相手は見舞いの為に購入して来たらしいヨーグルトをぺろりと食べ終えている。病室で、それも寝ている上司を前に食べるヨーグルトが果たして美味しい物だろうかと怪訝極まりない表情を浮かべて相手を眺めるのだが、何とも嬉しそうな様子で居るのだから相手の考えている事はさっぱり分からない。「…ああ。別に奢りでも良い。」また食事に行こう、と言う誘いには珍しくあっさりと頷いて。自分も相手とはきちんと話さなければと思っていた、ただそれは捜査を終えた打ち上げでも、上司と部下の和やかな会食でも無く、直接的な言い方をすればあくまで“口封じ”の為ではあるのだが。今回の事件に関わった事で相手には、誰にも見せたく無かった姿を幾つも見せてしまっていて、それを知られると言うのは自分にとってかなり危うい事。当然それは根深い闇の極一部ではあったが、察され無いに越した事は無く口外しないと言う確証が欲しくて。 )
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