刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 目を覚まし最初に視界に映ったのは真っ白な天井。自分の置かれている状況がすぐには把握出来ず、少し身体を動かすと腕に繋がっていた点滴の管が揺れて病院だと理解する。気分の悪さや痛みは無かったが身体がやけに重たい、起き上がる事は億劫で視線を彷徨わせると、傍らに座り手を握る相手の姿が目に入り。そこでようやくホテルのロビーで倒れた事を思い出した訳だが、今までずっと付き添って居たのかと言う驚きの方が大きかった。「……ミラー、ずっと此処に居たのか、…」視線だけを相手に向けてまだ覚め切って居ない低い声で尋ねる、病室内に時計は無かったが一体今は何時なのだろう。相手の姿を目にして、やる事が色々と残っている事を思い出し意識がはっきりし始めると、自分の着ている服が病院着になっている事に気付き眉を顰める。これではすぐに戻れない、オハイオ州の管轄署にも今日中に連絡を入れようと思っていたのに。「今何時だ、スマホを取ってくれ。」溜息と共に言葉を吐き出して。 )
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