名無しさん 2022-01-13 17:50:57 |
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( 処置の道具を受け取った所で抱えていた腕に力が加わると僅かに動いている相手。自分でどうにかすると言われれば大人しく聞かないとまた小言を言われそうだと眉尻を下げて困ったようにひとつ笑みを落とし、相手をゆっくりと下ろしてやり白衣で背中から覆い隠すように掛けてやれば立ち上がり相手を背後に捉えつつも辺りを見渡し。どう言った場所なのか、何が目的なのか何故スラム街を映しているのか。監視的役割なのか疑問と疑いと興味は底を知らずに数歩、部屋の真ん中にある球体へと近付いて改めてスラム街の映像を見渡していると見覚えのある制服の集団を見つけ、ようやく到着かと心做しか安堵しこうしちゃ居られないとさっさと処置を手伝ってここから抜け出そうと相手の方へ反転した時。妬ましい音が響いて今の身体では想像以上にそれが辛くて思わず頭が眩み、やれやれと頭を抑えながらも睨んでくるそれらへと視線を戻しては薄い笑みをひとつ。ぎこちないそれはアンドロイドかと理解はしていたがまさか他の奴らもそれだったとは気付くのに遅れたとはと失笑し、近くに落ちていた鉄パイプを片手に取ると集団の方へとそれを向けて喜々と狂気とを交えた笑みは僅かに細め腹部の傷が更に広がってきていることを理解はしているものの、目先の解体の方へと意識が向いてしまえば湧き出る感情を抑えきれずにくるりとパイプを回して )
──彼女は重症でね。何か用があるなら俺だけにしてもらえると助かるんだが?親玉が何処で見ているか知らないが、此処に居る奴ら全員を“解体”でもすれば出てきてくれるかね?
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