名無しさん 2022-01-13 17:50:57 |
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こんな状況で冗談言ってる場合じゃないでしょう、あぁもうキリがない……!
( 銃声を認識した瞬間、此方もエクスマキナから配給されている拳銃を半ば条件反射のように構える。然しながら余りにも躊躇なく鋭く放たれた弾丸は、冷たい鉄の薬莢が軽やかに跳ねる音と共に横の男へと着弾した。手を塞ぐ拳銃を離すことはなく、それでいて冷静さを欠く行動でありながらも傷口を確認しようと駆け寄ろうとし、目の前に浮かぶ煙を払うかのように同時に脳味噌の演算が働いた。予測せず崩れたバランスに思わずか細い鳴声か口から漏れ出る。親猫が首根っこを掴み運ぶそれのような光景でありながら生真面目な性質は健在のようで、律儀に主張を表明すればもう一度均衡を崩された目の前で銀の刃物が男の身体と共に宙を舞った。男の身体は通常の人間とは違う鉄の音が所々から聞こえ、顔のパーツからは特に人間には決してあるはずのない鉄の衝撃が此方へと響くかもしれない。それを示すかのように此方へと向かってきた一人の女の額を容赦なく拳銃で射抜けば、女は目の色彩を文字通り点滅させながらも起動を停止する事も歩みを止める事なく。じりじりと追い詰められるその様は蜘蛛が獲物を狩るような、そんな光景を思い起こさせる。嘆きながらも負傷した腹部を気にかけたのか相手の前へと立ち塞がるかのように銃を構え、群れから此方へと突出してくる新たな獣へと照準を向け。 )
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