名無しさん 2022-01-13 17:50:57 |
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まぁそう怒るな……──なんだ、見世物じゃァないぞ。
( けたりけたり、怯えた相手の顔なんて露知らず愉しいか愉快か肩を揺らしてその服の下、柔い肌に当たり前のように有る冷たい温度の何と歪な事か。いつの日か解体させて貰えないだろうかなんて考えていたのも束の間、やけに耳障りな乾いた音、煩い事この上ないそれは銃声だったかと呑気に音のした其方へ視線を向ければこれはこれはといつの間にか囲まれていたようで。楽しそうに口元に笑みを浮かべれば不意に感じた“違和感”に視線だけを己の身体へ落とすとどうやら先程の銃声で1発だけ左腹部を貫いていたようで。鈍い痛みを感じるかと思えばやれやれと、しかし気にする素振りを見せずポケットから煙草を1本取り出しては口に咥えながら火をつけて。肺いっぱいに吸い込むと上空へと向けて紫煙を吐き出しつつ、右手で相手の片腕を掴み半ば強引気味に自身へ引き寄せては「 こいつが綺麗で見たいのは分かるが、俺達は先を急いでいるんだ退いてくれ── 」とまた野良猫のように怒られそうではあったがあまり時間を割きたくないと引きずるような形で相手を連れてそのまま囲む人の方へと進んで行くが、通り過ぎようとした刹那風を切る音を鼓膜に捉えては相手の居る側からナイフを振りかざしてくるのが視界の隅に見え、煙草をグッと力を込めて咥え直すと相手の肩を抱き寄せ立ち位置を変える形で反転すればその勢いを借りて片足を高らかに振り上げてナイフを持った男の顎を蹴り上げて )
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