総長代理(主) 2022-01-03 20:19:14 |
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会場である中庭に着くと、宴の準備は仕上がっていた。
そればかりか既に総長や副総長を初めとするメンバーのほとんどが集まっているのが見える。
開始こそまだだが和気あいあいとした雰囲気も出来上がっているようだ。
あとは人数と合図さえあればいつでも始められる、といったところだろう。
「わぁ、すごい。」と、中庭に足を踏み入れるやいなや、見事な宴会景色を前に赤崎は単純にして率直な感想を漏らした。
誰に向けて言うでもない、心からの感嘆から出たなかば無意識の言葉。意味を含んだため息のようなものだ。
並べられた席やその上を飾るグラス、そして会場内に幻想的な情緒を彩る亡霊達。
外では到底見られない別世界の光景に、彼女は圧倒されていた。
「もう集まってらしたのですね。みなさんも、早く新顔さん見たくてたまらないってクチですか?」
宙を飛び交う霊達をぼーーーっと見やりながら、赤崎は言った。
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