総長代理(主) 2022-01-03 20:19:14 |
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>ローズ
……なるほどな。それがお前の『訳アリ』なのか。
(総長の話を聞いて一つ時間を置いて思考する。力を取られたと言うからには、取っていったナニカがいるはずで、総長が『私の中の子』などと言うからには総長の体内に宿っているのかそれとも、もっと魂的な意味でのことなのか。とにかく自身が起こすべき行動は分かっていた)
はっ。自惚れるなよ、ローズ・ドリーム。今のお前に凄まれた所で怖くはねぇ。今の顔見てきたらどうだ?ひでぇ顔をしている。
(今まで感じたどの殺気よりも段違いの殺気をその身に受けても、御船は堂々と総長と対峙する。軽口は余裕の証か、それとも油断の表れか。)
今回ばかりは黙っておいてやる。しかしな、総長。お前は組織の長だってこと忘れてもらっちゃ困る。俺は別に組織の連中とは同僚か友人かしか思ってねぇし、この組織が潰れるならそれはしょうがないと思う。だがな、出来るだけ長く続いてほしいと思っているのも本当だ。その方が俺にとって都合が良い。
(そう言うと、御船は懐から何か白く濁った液体の入った小さな瓶を取り出した)
だから従うんだ。お前の為じゃない。お前の作った組織に属するがために、この力を『組織』に還元すると決めている。これが『Black roses』の構成員になった俺の覚悟だ。お前はどうだ?ローズ。『Black roses』の総長。加勢など必要ないなんて宣うお前は、組織に何をしてくれるんだ。
(そう凄み返す御船の眼には、束ねられた長い髪には、幾百という数のナニカが蠢いているのが見えるだろうか。しばらくそうしていれば、不意に御船の方も気を収めて)
ま、お前の考えは俺には分からんが、潰れてもらうわけにはいかん。もし、次に何かが俺の目の前で起こったなら、こいつをお前にぶち込んでやる。どうなるか分かったもんじゃないが、お前の中に『寄生虫』らしきがいるなら効果があるはずさ。それが嫌なら、次が起こるまでにどうにかするんだな。
(言いながら瓶を見せびらかし、手で弄んだ後に懐の中に戻した。そしてまだ準備途中の宴会場を見渡して)
宴会するんだろ?手伝うよ。
(見れば、既に何十という霊たちが既に隊列を成して待機している。「組織の長がしんみり一人でやるようなことじゃない」と、御船が合図を送れば霊たちは一斉に動き出して)
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