黒の軌跡〆

えっ、いいんですか！？トレーナーさんのお弁当実はちょっと気になってたんですよね…なんて、あたしってばすっかりトレーナーさんの料理に夢中になっちゃってますね
(思わぬ申し出ではあったが、実はちょっとばかり期待していた節もあって乗り気な様子で身を乗り出し、相手が作る料理にはそれだけ自分を夢中にさせるだけの魅力があって、自然と欲してしまうのだと苦笑混じりに述べ)

なんかその言い方は誤解生みそうだから気をつけてね、でもそこまで好きになってくれたら毎日キタちゃんにご飯作ってあげたいな。
(周りが聞いたら変な物が入っている感じに聞こえそうなので周りを確認して誰も聞いてなさそうなのでほっとし、ここまで喜んでくれるのならキタちゃんのためにご飯を作って上げたいなとプロポーズみたいなセリフ無意識に自然と言って)

えっ？あ、はい、すみませんでした。…でも、トレーナーさんのお料理を毎日はすごく魅力的ですね
(美味しい料理に夢中になること自体には問題ないはずと、自分では失言をしたという自覚はなく、キョトンとした表情を浮かべながらもとりあえず謝罪をしておき。毎日でも作ってあげたいという発言に対してこちらも結婚などそういうことは深く考えずに本当にそうなったらいいなと純粋にそう考えてニコッと笑って)

でも昨日あんなことあったけどコックリさんにはずっと一緒に居られるって教えてもらったし、きっとキタちゃんに毎日ご飯作って上げられる未来が来ると思うよ。
(異変が起こるまでは自分の自作自演だがコックリさんが教えてくれたということにしておき、キタちゃんの頭をそっと撫でながら改めてずっと一緒にいることを約束して)

そうですね！あ、でもあたしはあのコックリさんの結果なんて関係なくトレーナーさんとずっと一緒に居たいって思ってますから、どんな結果だったとしてもあたしはそう思ってるってこと、忘れないでくださいね
(当然ながら相手の自作自演とは知らないのだが、あのコックリさんの結果が前向きなものであったことは素直に嬉しいと思う一方で、自分にとって重要なのは結果よりもお互いの気持ちであって、あの時良くない結果が出ていたとしても自分の気持ちは変わっていないだろうと想いの強さを示しつつ軽やかな足取りで歩き、少ししてカフェテリアへと到着して)

分かった、キタちゃんがずっと俺と一緒にいたいって気持ち忘れないからね。それじゃ俺はご飯取ってくるからキタちゃんは先に食べてて大丈夫だからね
(キタちゃんの気持ちをしかと受け止めて、忘れないと約束すれば適当に席を確保し、自分の弁当をキタちゃんの前に置けば自分のご飯を取りに行き。中身は白米と卵焼きに焼いたウィンナーと唐揚げにほうれん草のソテーとシンプルなもので)

わぁ…美味しそう…！…いえ、ちゃんとトレーナーさんが戻ってくるまで待ってます！あたしはゆっくりしてますから、揃っていただきますしましょー
(お弁当の中身を見ればシンプルながらも色とりどりのおかずに瞳を輝かせつつ、せっかく一緒に昼食を食べるのだからと相手が戻ってくるのを待ってると口にすれば笑顔で手を振って見送り)

うんそれじゃいってくるよ………

ただいまキタちゃん、今日はうどんにしてみた。
(こちらも手を振り返しながら食事を買いに行き、しばらくするとお盆を手に持ちながら帰ってきて、お盆の上には大きなお揚げが乗ったきつねうどんが乗っていて)

あ、おかえりなさい。ここのうどんは出汁が効いてて美味しいですよね！…さてと、それじゃあトレーナーさんも戻ってきましたしご飯にしましょう、いただきまーす！
(自分もここのうどんは好きだと相手が運んできたうどんを見てはニッコリ笑顔を浮かべながら話し、二人揃ったところで今度こそ食事にしようと口にしては両手を合わせ、いただきますと言ってから目の前のお弁当に早速手をつけて)

いただきまーす……ほんとだ、出汁がきいててとっても美味しいね！俺の弁当、キタちゃんの口に合うかな？
(こちらも手を合わせてうどんを箸で持って啜ると、しっかりと出汁の聞いた汁とコシのある麺にキタちゃんの言う通り本当に美味しんだなと微笑みながら、自分の弁当を食べるキタちゃんに味の感想を聞き)

……！はい、とってもおいしいですよ！あまりにも美味しいんであっという間に全部食べちゃって、ちょっと物足りないぐらいです…
(元々お腹が空いており、相手の手作り弁当を楽しみにしていたこともあってどんどん食べ進めていき、途中相手からの質問に口いっぱいに詰め込んでいたおかずをごくんと飲み込んでは、満面の笑顔で大満足だと告げ、元々人間用サイズで量も多くなかったためあっという間に完食してしまって少しばかり物足りなさそうに空の弁当箱を見下ろしていて)

じゃあ俺のうどん食べていいよ、キタちゃんはこの後授業もトレーニングもあるんだから沢山食べて体力回復させないとだしね。
(今回も自分の料理がキタちゃんを満足させられたようで嬉しく思うが、まだお腹がすいてそうなキタちゃんを見て少ししか食べていない自分のうどんをキタちゃんの方に置いて遠慮なく食べて欲しいと笑顔で伝え)

いえ、そんな悪いですよー。それに、今日のメインはご飯じゃないですよね？あたし、昨日からずっと楽しみにしてるんですから
(確かに少々物足りないのは事実だが、もう一食分を分けて貰う程ではなく、むしろ少しばかりお腹に余裕があった方が満腹に近い状態よりも美味しくお菓子をいただけるだろうと考えては、相手に期待に満ちた眼差しを向けて)

そう？ならこのうどんは俺が食べるけど……それとさ、楽しみにしてくれてるのは本当に嬉しいけど、その…本当に時間なくてクオリティも低いから…ね？
(さすがに痩せ我慢でほとんど昼飯抜きはキツいと思っていたのでそのまま自分でうどんを食べながら、以前のマカロンのようにじっくりと作った訳では無いから見た目も悪くて味も保証できないと申し訳なさそうに予防線を貼り)

大丈夫です、あたしはトレーナーさんの腕は信頼してますから！それに、あたしの為に時間を割いてまで作ってくれたものが美味しくないはずないです！愛情は何よりの調味料だってダイヤちゃんも言ってましたし
(自信なさげに見える相手に、相手の事を信じているからと力強く口にしては、自分の誕生日の為にわざわざ時間を使って用意してくれたものであるならばきっとそれには愛情がたっぷり含まれている筈で、以前に親友から聞いた話しを根拠に屈託もなく笑い)

愛情ならたくさん入れたよ、キタちゃんの事大好きだからね。…ごちそうさまでした。それじゃこれ…スイートポテトなんだけどちょっと形崩れちゃって…
(キタちゃんへの料理は毎回たくさんの愛情を入れており、恋愛感情とか未だによく分からないが大好きな気持ちに変わりなく、そんな彼女へのプレゼントを取り出して開けると中には少し形が崩れたスイートポテトが入っており)

わあ、美味しそうですね！このちょっと崩れたところもトレーナーさんの手作りって感じがしてすごく良いです。じゃあいただきますね
(中に入ったスイートポテトを見れば確かに少々不恰好で、しかしそれが逆に手作り感を出していて、相手が時間が足りない中で自分のために頑張ってくれたことが伝わってくれば逆に嬉しくなって、早速それを手に取れば喜びを噛み締めるように一口齧って)

いただきまーす、一応味見しといたけど何とか美味しく出来て本当に良かったよ。初めてスイートポテト作ったんだけどクッキーとかだったら誕生日プレゼントにしては味気ないと思ってね。
(自分も1つ手に取って口に入れればさつまいもの優しい味が口に広がり、初めて作ったにしては上出来かなと自分で満足して、クッキーならたくさん作ったことあるので完璧にできるがせっかくの誕生日プレゼントなので少し凝った物を作りたかったと苦笑いし)

相変わらず味はお店で買って食べたぐらい美味しいですよー。トレーナーさんのお菓子とかご飯毎日食べられたらあたし一週間で丸くなっちゃう自信あるかも…
(さつまいもの甘味の中にバターの風味を感じ、見た目とは裏腹に味自体は洋菓子店で買ったものと遜色なく、ホクホク顔で食べ進め、相手の作る料理を毎日でも食べたいなんて言ったが、もしそれが実現したらあまりの美味しさに食べ過ぎて太ってしまうかも…なんて本気で考えていて)

でもウマ娘ってたくさん運動できるから直ぐに痩せられるから良いよね。それに筋肉つけるなら最初にお肉つけた方が良いらしいから支障無いくらいには丸くなってもいいんじゃない？
(美味しそうにスイートポテト頬張るキタちゃんに、毎日お腹を妊婦のように膨らませているのに次の日には普通になっている芦毛の怪物や日本総代表もいるので少しくらい太っても大丈夫だとたくさん食べてくれるキタちゃんを肯定し)