主(賢さG) 2021-12-15 19:00:34 |
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……。
( トレーナーに囲まれ、次々とスカウトが飛んで来ていた。ここまで誰かに注目されたのは初めてで、少しこの状況に困惑する。でも何を言っているのかわからない、というより耳に入って来なかった。有名にする、夢を見せる…何とか聞こえた言葉はそんなものくらいだった。表情を変えず、ただ無言で話を聞き流していると、少しだけ離れている場所にいた彼に気付く。「…すいません、失礼します。」とずっと黙ったままだったからか、突然動き出した自分に対し周囲の者は驚いた様子を見せていた )
…勝ちました。
( と、彼へ最初の一言を。彼には自分の走りをどう見えていたのか、他にも聞きたいことはあったが、それよりも。「…最後に聞いておきたいことが…先程のレースを見た上で、本当に私を選びますか…?」と、首を小さく傾ける。彼の、今の気持ちを聞いておきたかった )
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