主(賢さG) 2021-12-15 19:00:34 |
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あ、トレーナーさん…それに、貴女も…。
はい、来ているのかを…確かめようと…。
( 二人の姿を見付けられると、どこか安心したといった様子を見せる。彼もレースを見に来ていて、お友達も何故か彼と一緒だったのかについては、「…ああ、なるほど。」とだけ呟いた。どうやら彼女は…など考えていたら、選抜レースの出走者は集まって欲しいと呼び掛けが来た )
時間、ですか…では、いってきます。
( そう頭を下げ、去って行った。…選抜レース、出走までの時間はすぐだった。自分を含めたウマ娘たちがゲート内で待機する。開始の直前。全員が、今か今かとこの門が開くのを待っている。『──各ウマ娘、ゲートに入りました。』…さぁ、始まる── )
『…今一切に──スタートっ、始まりました!』
──……ッ!
( 静寂に包まれたなか、ゲートが開く音が響き渡り全員が綺麗なスタートをした。…脚の調子は良い、呼吸も安定している。これならいつもより長く走れる。こんな感覚は今までなかった、正直この脚はまるで自分のではないみたいに感じられた。これは恐らく…そしてレースも中盤あたり、前方には名前も顔も知らないウマ娘たちの背中が沢山あった、皆一番になろうと走っている。皆、夢を追い掛けている…でもそれは自分も同じ、夢を…彼女を追い続けなければならない。だから…走れッ、…走レッ、…「ハシレ…ッ!」 )
──ッ、ハァアアアアッッ!!
( 一気に加速し、前方のウマ娘を一人、また一人と猟犬の様に黒い影が呑み込む様に追い抜けて行く。そして、全てを呑み込み圧倒的な差と力を見せ付けゴール。…レース後半、凄まじい切れ味を見せ、一着。謎の黒いウマ娘が勝利したということ、そして此処に居た全ての観客たちが初めて自分の存在に気付くと、大きな歓声が鳴り響かせた )
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