【ウマ娘】影ノ足跡

…ありがとう御座います…では、また明日…。

( それでは、と頭を下げゆっくりとこの場から去って行く。明日の選抜レースで何が起きるかはわからない。でも、何かが変わることは確信していた。それはお友達に勝つ為の、最初の一歩…そう思った )

( そして次の日、選抜レース当日。学園の一大行事だけあって、毎年かなりの盛り上がりを見せている。自分たちウマ娘にとっては、このレースで実力を示しスカウトされることを目指す。つまり、運命を決められるレースということだ。既に期待を向けられている娘も居る、不安に押し潰されそうな娘も、全員が本気の自分を見せ付けるが為に此処に居た。レースの時間まで少しある…彼は来ているのだろうか？ふとそう思い、静かに探し回る )

……彼女も、何故か居ない……。

( お友達の姿も今は見えない。…レース開始まであと僅か、呼び掛けが来るまで見付け様と探し回ってみる )