【ウマ娘】影ノ足跡

え…ｯ、
トレーナー、さん…？

( 突然倒れ込む彼に、一瞬何が起きたのかわからなかった。何かに躓いた様子も、風のせいでもない。原因が他にあるとしたら「……まさか、」彼女が…？と考えた時に、すぐに倒れた彼のもとへ近付いて。……落ち着いて。と彼ではなく、彼女にそう言った。これも、自分以外の者には、ただ自分が虚空に向かって話している様子、としか見られないだろう )

…ごめんなさい…今日の彼女は、少し荒れているみたいで…いつもは、こんなこと…。

( 恐らく…いや、これは間違いなくそのお友達のやったことだ。でも、こういったケースはあまりない。お友達はある程度の現実に物理的な干渉は出来ても、今みたいなことはあまりしない…筈だった。もう、今の彼女と彼を居合わせてはいけない、そう判断し。「…トレーナーさん、もう私には関わらない方がいいかもしれません。」夜のグラウンドに来ないこと、そして自分に会わないことを勧める。これ以上彼と一緒だと、危ない目に遭わせてしまうかもしれない。とにかく、自分とは距離を置くべきだということを相手に伝えた )