主(賢さG) 2021-12-15 19:00:34 |
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ああ、わかった…
(とにかくこの場をやり過ごすために自分が出来ることは彼女を信じるのみ、改めて自分の中の認識を再確認すれば彼女の手をこちらからも少しだけ強く握り返して短くそう返答してはアレに対する一切の思考を遮断して前だけを見据えて彼女と共に歩いていくと、次第に色濃く感じていた気配も段々と薄れていき、やがて存在を認識出来ないほどになればひとまず危機は去ったと言っていいだろうかと、そこでようやく隣の彼女を見やり「なんとかなったか…正直今回は生きた心地がしなかったよ。アレの存在をここまでハッキリ認識出来たのは初めてのことだったからな」大きく一つ息を吐くと、汗ばんだ手に籠った力を緩めては、これまでよりも鮮明にそこに在る者としてアレを認識出来てしまったと話して。思えばそれは彼女との仲が深まりお友達の存在をより身近なものとして認めるようになってからのことであり、存在を認知すれば引っ張られるとはよく聞く話だが何か関係があるのかもしれないと仮説を立てたが曖昧な知識で不確かなことを言うべきではないと思い深くは語らず、ただ感じたままに事実のみを口にして)
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