主(賢さG) 2021-12-15 19:00:34 |
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…それなら、私はその信用に応え続けます。アレについても…これからのレースのことも…。
( 自分が抱いていた不安や心配の言葉に対しての彼の答えと覚悟を聞けば、クスリと小さく笑ってやはりこれは余計な心配だったのだろうと確信した。そして彼が自分へ向けている信用には裏切らない、彼がトレーナーとしての役目に全うするならば、自分はウマ娘としての役目に全うする。自分たちを襲う見えない存在を対処しつつ、レースを勝ち抜き夢を叶える。恐らく険しい道になるのは違いないが、だからといってそれに恐怖心などはない。あるのは彼と同じくある挑戦するといった気持ちなのだろう。「…トレーナーさんの言葉は、不思議と心が軽くなります…アナタの様な人は、初めてです。他の誰もが、出来なかったこと…ですから。」先程まで抱えていた不安も、彼からの言葉で今はなくなっている。きっと今後今の様なことで悩む必要もないだろう。そして彼の様な人は初めてだ、例え自分が見えてるものが見えなくても理解と信用はしてくれて、トレーナーとしての使命感も強く持っている。ここまで心を許せたことはなかった、彼と会ってからは今までにないことが起きている。そのどれもが良いものばかりではなく良くないものも含まれてはいるとしても、少しずつ確実に良い変化へと傾き続けていると思っている。そして気付けば河川敷もそろそろ抜ける頃、アレから襲われることもなく後少しで学園までの散歩も終わる頃だった )
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