主(賢さG) 2021-12-15 19:00:34 |
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……私はただ、彼女を……お友だちを、追い掛けていたので……。
( 暫く黙り込んだ後に、そう口にした。追い掛けている様なのではなく、実際に追い掛けている。 冗談でも、驚かせるつもりも一切なく、はっきりとそう言った。本当に自分は、彼女を追い掛けている。必死に、自分のペースを保つことすら忘れるくらい、限界さえ忘れるくらいに )
……ごめんなさい、今のは……忘れて下さい……。
( 先程のことは気にしないで欲しいと言って。「…では、失礼します。」と頭を下げた後、逃げる様にグラウンドから去る。別に変なウマ娘と思われても良かった、不気味だと思われても良かったが…それよりも、そのお友だちに対して何か言われるのを恐れた。そして戻る道中に、今日はもう走るのはやめておくべきというのは、今この瞬間に気付けた。疲労が一気に来て、少しだけ脚が痛む。確かにトレーニングとしては非効率…というのは、その通りだと簡単に受け止めながらも、寮へと戻っていった )
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