Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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( もう1口ケーキを口に運びながら、ソファーから立ち上がりキッチンに立つ彼の姿をつい目で追ってしまう。
普段から面倒くさいことには力を使う傾向がある相手だが、自分の世話を焼く時は手間を惜しまない気がする。…というのは、些か自惚れすぎているだろうか。
まぁ、どちらにせよ彼が自分のことを気にかけてくれているのはよく伝わるので、嬉しいことには変わりない。
キッチンから戻ってきた相手からカップを受け取ると「ありがとう」と微笑んだ。隣からの労いの言葉を聞きながら、早速優しい甘さを口の中に感じていると、ふと“ブラック”と零された言葉に吹き出しそうになりつつ、笑いながら返答を。)
……外見と内装だけはすっごくホワイトだけどね。
まぁ、今回は特例だよ。
これほど地上に特化したプロジェクトは今まで無かったからね。本部も力が入っちゃったみたいで…、というか、僕自身もかなり張り切っちゃったから、ね。
無事に終わったし、頑張ってよかったよ。
( 相手が自分の心配をしてくれている中なんだか申し訳ない気もしたが、これほどやつれてしまったのも自分で自分の首を絞めていたからだと白状した。地上が題材だと聞けば、自分の知識や経験を思う存分伝えたいと思ったし、その為には、と莫大な量の資料を自ら漁っていた様子。
へへ、といつもの様にお人好しな笑顔をふりまけば、誤魔化すようにもう一度ココアに口をつけて。
そして、自分が仕事で缶詰だった間、彼はどうだったのだろうと気になり、「 アルは何してたの? 」と付け加えた。)
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