Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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(寝ていたソファーに突如として何かがぶつかった様な振動が伝わったのと時を同じくして、待ち侘びたと言っても過言ではない天使の声がしてガバッと顔を上げた。
目に入ったのはどういうわけか床に尻餅をついている相棒。思わず「 レイ! 」と名前を呼んで目を丸くする。
この真っ黒な悪魔の部屋で"白"を見るのは久しい。眩しくも見える相手が恥ずかしそうに笑っているのだ)
────どれだけ俺を待たせれば気が済むんだ!.
(二言目に出たのは文句。お前がいなくて寂しかった、なんてかわいらしいことを言う程に悪魔がしおらしくないのは誰よりも近しい天使が一番了承していることだろう。
…だが天使の顔がいつもより疲れていることには勿論気づいていて、元気づけなくてはと思ったのもまた事実。
「 チョコレートケーキがある。好きだろ?見た目はビミョーだが問題ない。何を飲む?ココアか?? 」と、床に座り込んだ相手をソファーに引っ張りあげながら悪魔なりにももてなそうと、フォークを突き刺したままのチョコレートケーキを勧めた。)
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