Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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……お前には何でもお見通しだな。
手っ取り早く酔い潰れたかった、…やっぱりウイスキーは美味くないよな。俺は好きじゃない、…
(相手の予測は全てがその通りで何度も頷くとお手上げだというおどけた素振りを見せる。
好きな酒はワインで、ウイスキーは好きじゃない。しかし酔い潰れるには一番手っ取り早く、次々とグラスをあけていたため、そもそもの目的通り酔い潰れる一歩手前まではきているのだ。
何杯飲んだかもよく覚えていないのだが、あれだけ呑んでおきながらとりわけて会計が高かった記憶もない。
寂れたパブだけあって、安酒だったのかと深く考えることもしなかった。)
好きだよ、
柔らかくて気持ちがいいし…何よりお前に包まれてるみたいで安心する。
(たしかにこのブランケットは柔らかくて肌触りがいい。
それに天使の香りというか、気配が染み付いているような気がする。これに包まっていると暖かくて、天使に包まれているみたいに思えて安心するのだ。
そんなことをペラペラしゃべるくらいには、やはり酔っているらしい。
相手が腕を広げると躊躇なく抱きつくように相手もろともベッドに寝転ぶ。
ここ最近ずっと悩んでいたのが嘘のようで、存分に相手に甘えられるのが嬉しかった。
ブランケットに包まれて、さらに相手自身にも抱きしめられて、これほど落ち着くことはない。
天使の背中に腕を回して胸元に顔をうずめたと思えば、スイッチが切れたように眠りについたようだった。)
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