Devil 2021-11-21 21:57:27 |
通報 |
……. フフッ、冗談だよ。
まだ日持ちもするし、また今度一緒に晩酌しよう。
キミがここまで酔うのも珍しいし、ゆっくりした方がいいよ。
でも、寝るならベッドで寝てほしいな。
( 今にも閉じそうな瞼を懸命に開けながら、優しく頬を撫でる相手の顔を見て、優しく口元を綻ばせれば上記を述べる。
確かに少し拗ねていたのは本当だが、自分も憶測で考えたばかりに相手に大きな不安を与えてしまったのは代わりないし、すでに酒の匂いを漂わせている相手にこれ以上飲ませる訳にも行かない。
「 好きでもないウィスキーを飲んでたんだろう 」と呆れたように笑いながら、珍しく酔っ払っている相手を宥めるように頭をポンポンと軽く撫でる。そして、相手を寝かせるためにベッドを直そうかと立ち上がろうとする。
かく言う自分も、ずっと不安を抱えていた心労があったのか、安心するとなんだか力が抜けたような感覚に陥る。初めて一緒に晩酌をして眠ってしまったあと日から、彼以外とこうして過ごす気にはなれないでいる。
もちろん、人間とそれほど親しくなろうとは思っていなかったが、今ではこの関係に満足しているし、何はともあれ、今回の件は自分の勘違いであって心底安心している。 )
トピック検索 |