Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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キミの羽根が何色でも、僕が傍にいるから安心してよ。
( 相手の言葉を聞きながら、少し安堵したように上記を呟けば、瞳に溜まる涙を拭った。
最初から地上を気に入っていて、余程のことがない限り天国へは帰らないとずっと考えてはいたが、地上や人間がどうより、相手と離れるという選択肢がこんなにも辛いとは、自分の思っていたよりも遥かに苦痛であった。それほど、相手が自分にとって掛け替えのない存在であり、支えであることを改めて知った。
それにしても、突然相手が家にやってきたのはどうしてだろうか、と思考を廻らせれば、会話の中の断片から察するにきっと後輩と会ったのだろう。悪魔嫌い、基、目の前の相手を嫌っている後輩がわざわざ話をしに行ったとは信じ難いが、もしそうならば、今度お礼でもしようかと考える。)
…アル?寝てしまうの?
一応僕は、まだ少し拗ねてるんだけど……。
( ふと、段々と重くなってくる相手の体と顔を埋める様子に小さく問いかける。
きっと、今日まで自分のために色々と考えて、たくさん泣いて疲れたのだろう。おまけに大量に飲んだらしいお酒の事を考えると眠いに決まっている。
だが、それらを考察した上で、何も言わずに蔑ろにされていたことを拗ねている、と言ってみて。)
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