Devil 2021-11-21 21:57:27 |
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…え、あ、待って待って。とりあえず、座ろう。
水も飲まなきゃ。
( 相手に名を呼ばれ。ゆっくりと視線を其方に戻すと、どれぐらい酒を飲んだのだろうか。色白い肌は真っ赤になり、おまけに、こちらと同じぐらい、相手も泣き腫らしたような目をしていた。
おまけに、ぽつりぽつりと言葉を紡ぎながらも涙を零す相手に、理解が追いつかないと言うように、慌てて制止する。
そして、フラフラな相手を部屋の中へと誘えば、相手をいつものソファーへと座らせ、キッチンから水を汲んで来る。)
……どうして、キミが帰ることを知っているのかは分からないけど。僕は、嫌っている訳じゃないよ。
でも、もう、僕と一緒にいない方が、楽なのかと…。
( 隣に腰掛け、コップをテーブルへと静かに置きながら、小さく返事を述べ始めた。
ずっと一緒にいたいなんて、嫌われたくないなんて…どうして相手が言うんだろうか。自分は嫌いだなんて思っていないし、寧ろ、嫌っていたのは相手の方ではなかったのか。
色んな考えが巡る中で、ただ、自分の考えを述べた。顔を合わせたがらなかったし、やっぱり、天使といるなんて馬鹿げてたと思われたのでは無いのかと、ずっとずっと不安だった。その不安は、謝罪を受け入れた今でも拭いきれてはいない、自分のせいで、相手が窮屈な思いをするのは嫌だった。 )
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